棚板の動きと使い方
家具の中には、動かせる棚板と動かせない棚板があります。動かせる棚板は、収納するものによって高さを自由に変えられるのが特徴です。棚板を支える「ダボ」という小さな金物の穴は、通常5cm刻みで設計されており、好みに合わせて高さを調整できます。
たとえば、高さのあるファイルを収納したいときは棚板を下げ、文庫本や小さな雑貨を置きたいときは棚板を上げる、といった使い方が可能です。こうして棚の配置を自由に変えられることで、収納するものや暮らし方に応じた柔軟な使い方ができます。
定番ブックケースの特別な設計
一方で、スタンダードトレードの定番ブックケースでは、棚板のダボ穴は5cm刻みではなく4.5cm刻みで設計されています。このわずかな違いには理由があります。長年のオーダー家具製作の積み重ねによるもので、本を美しく無駄なく収納し、さらには、取り出しやすくしたいと考えぬいた結果です。
大判の本から文庫本や新書といった小さな本まで、さまざまなサイズの本を効率よく並べられるように、棚板の高さを微調整できるピッチが採用されています。少しの高さの差で棚がギュウギュウになってしまうことがありますが、4.5cm刻みにすることで解消されていきました。
小さな寸法の差が暮らしを変える
扉のないシンプルな収納だからこそ、棚板の高さや間隔といったわずかな寸法の違いが、空間の印象や使い心地に大きく影響します。本がぴったり収まることで、見た目にもすっきりとした美しさが生まれ、毎日の暮らしが少し豊かに感じられるものです。
さらに、棚板が適切な間隔で設計されていることで、本の取り出しやすさも向上します。棚にぎゅうぎゅうに詰め込まれていないため、手を差し込みやすく、目的の本をさっと取り出すことができます。収納の美しさだけでなく、使う人の動作のしやすさにも配慮された設計です。
棚板の高さを少し変えるだけで、収納したいものに合わせたレイアウトが作れ、暮らしの中での「使いやすさ」と「美しさ」が両立します。小さな設計の工夫が、空間に落ち着きと心地よさをもたらしてくれるのです。
・Book Case BCK-02C-L
https://standard-trade.co.jp/products/book-case-large
・Book Case BCK-02C-M
https://standard-trade.co.jp/products/book-case-medium
・Book Case BCK-02C-S
https://standard-trade.co.jp/products/book-case-small
定番サイズはS,M,Lの3サイズから選べます。