こんにちは、
スタンダードトレード製作担当です。
突然ですが、みなさんは家具や木の道具を見たときに、「この木目ってどっち向きだろう?」なんて気にしたことはありますか? 実は木材には、大きく分けて「柾目(まさめ)」と「板目(いため)」の2種類 があります。この違いは、丸太をどの方向から切るかで決まります。
たとえば 柾目材 は、木目がまっすぐに通っていて、とても整った印象。しかも反りにくいので、安定した素材です。
一方の板目材 は、木目が曲線的で模様のような感じです。少し反りやすいところはありますが、その代わり、家具をぐっと表情豊かにしてくれます。
私たちが家具をつくるときには、その日の湿度や温度・天気・湿度に加えて、木材の水分量など、いろんな条件が影響して反りや歪みに出てきます。実はとても繊細なバランスの上で成り立っているのが木製家具なのです。
そして、木目はただの模様ではなく、家具全体の雰囲気を決める大切な要素。
シンプルで整った印象にしたいなら柾目、個性を出したいなら板目。こうして、どちらを選ぶかは設計段階で用途やデザインと合わせて慎重に決めています。
木材は私たちの暮らしのいたるところにあり、デスク・シェルフ・チェア……それぞれの木目にも意味があるのです。家具に触れるときは、ぜひその木目にも注目してみてください。きっと、ただの模様ではなく、木が持つ表情や魅力がもっと感じられると思います。